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- 車でインロック(鍵の閉じ込め)した時の開け方やインキーとは何かを解説
インキー(インロック)とは
インキー(インロック)とは、車の中に鍵がある状態でロックをしてしまい、車の鍵が開かなくなってしまう現象のことです。目の前に鍵があるのに、通常の操作ではロックが解除できなくなります。
車内に子どもやペットを残した状態でインロックが発生すると、命に危機にかかわる大変な状況となり、すぐに解決しなくてはいけません。
そんなインキー(インロック)を正しく解決する方法をご紹介します。自分で鍵を開ける方法もご紹介しますので、ぜひ解決に役立ててください。
自力で車をインロックした状態から鍵を開ける方法
まずは自力で車をインロックした状態から鍵を開ける方法をご紹介します。アメリカなどではこれから紹介する方法を使って、自力でインロックを解決する人がいますので、試してみるのもありです。
しかし、自動車メーカーも防盗対策を行っているため、新しい車種では紹介する方法がほとんど通用しません。
また、車が破損する危険性があり、修理費用が高くなってしまう可能性もあります。自分で故意に付けた傷だと保険が下りない可能性があるので注意してください。
スペアキーを使ってインロックを解除し車の鍵を開ける
最も安全で確実に解決できる方法が、スペアキーを使ってインロックを解除することです。工具や特殊な技法を使わないので、車に傷を付けず、簡単に開けることができます。
インロックした場所からスペアキーのある場所までの距離が近い、スペアキーを郵送などで届けてもらえるなどの条件であれば、スペアキーを使ってインロックを解除しましょう。
スマートキーでなくても、ドアの鍵にさして回るものなら大丈夫です。
ハンガーなどのヘルパー解錠で車のインロックを開ける
車のドアに隙間を作り、そこからハンガーなどで内側の鍵を開けるという方法です。
ドアがゆがんだり、キズが着いたりする恐れがあります。また、新しい車種ではそもそも隙間を作ることができなかったり、内側から開けても扉を開くことができなかったりする可能性もあるので、無理だと思ったらすぐに諦めるようにしましょう。
1ハンガーなどを加工する
ハンガーなどの金属製の細い棒を伸ばし、先端をフックのようにします。この時、先端にゴムなど滑りにくいものを付けておくと解錠する時に役立ちます。
2ドアストッパーなどでドアに隙間を作る
薄い金属製のヘラやドアストッパーを車のドアに入れ、隙間を作ります。
作った隙間が無くならないよう、エアーウェッジなど柔らかくて厚みのあるものを挟んでおきましょう。
3ハンガーなどで鍵を開ける
作った隙間からハンガーを入れ、鍵の操作を行う場所に先端を当てます。その後、先端をうまく動かして、鍵を開けます。
ワイヤーを使ってドアから開ける
外側のドアにワイヤーを入れ、鍵にアプローチをする解錠方法です。内側の鍵が棒状になっている古めの車でないと解錠が難しくなっています。
新しい車だと外側からアプローチしても開かず、車に傷が入って終わる可能性が高いです。
1窓枠を剥がす
鍵がある位置の真上にある窓枠を少し剥がします。そうすると隙間が出てきます。
2ワイヤーで鍵にアプローチする
窓枠から出てきた隙間にワイヤーを入れ、鍵穴に向かって真っすぐ差し込みます。そのまま鍵穴を押し下げるようにワイヤーを下げると、鍵が回って開錠となります。
テニスボールで鍵を開ける
テニスボールを使い、空気圧を鍵にかけて開ける方法です。
古い車なら空気圧で開くこともありますが、新しい車だと対策されているのでほぼ開きません。
1テニスボールに穴を開ける
テニスボールに鍵穴くらいの穴をカッターなどで開けます。
2鍵穴に当て、空気を送り込む
テニスボールを鍵穴に当てて、思い切り潰します。そうすることで鍵穴に空気圧がかかり、鍵が開くかもしれません。
紐を使って鍵を開ける
内側から鍵を操作する部分が棒状になっている車限定で使えるインロック解錠方法です。紐で棒状の部分を掴み、引き上げて解錠します。
ドアを無理やり開ける必要があるので、歪みや傷が生じる可能性もあります。
1紐を用意する
タコ糸や靴紐などの長めの紐を用意し、真ん中で結び目を作ります。この時、結び目は緩めにしておいてください。紐の長さはドアの横幅よりも長い方が良いです。
2車に隙間を作る
ドアに隙間を作り、エアーウェッジなどで閉まらないようにし、紐を車内に入れます。
3紐で鍵を持ち上げる
結び目を鍵に通します。通ったら紐を締めて鍵を掴み、持ち上げて鍵を開けます。
ガラスを割る
業者を呼ばずにインロックを開ける方法として一番成功しやすいのが、ドアの窓ガラスを割って鍵を開けることです。緊急脱出用のハンマーや、大きめの石などを使えば簡単にガラスを割ることができます。
割る時は、ガラスが飛び散らないように養生テープを貼ると良いでしょう。
ガラスを割ること自体は無料ですが、修理には結構なお金がかかります。安くても3~5万円以上、高級車になるとさらに値段が高くなりますので、鍵屋やロードサービスを利用しましょう。
車をインロックした際の正しい鍵の開け方と解決方法
ドアに傷を付けず、安全にインロックを解決するには『スペアキーを使う』か『業者に依頼する』の2択になります。
ただ、インロックした時にスペアキーを持っていないことがほとんどです。なので、業者を呼んで解決します。主にインロックを解決してくれる業者は
- ・鍵屋
・ロードサービス
・救急隊
の3つです。それぞれの特徴などについて解説します。
鍵屋にインロック解除を頼む
車の鍵に対応している鍵屋ならインロックを解錠してくれます。鍵に関する知識や道具を揃えているので、簡単な鍵なら5分以内に解錠可能です。しかも、ほとんどがピッキングによる解錠なので、車に傷を付けることもほとんどありません。
鍵屋は全国各地にあるため、どこで依頼しても比較的早く到着してくれます。時間がなく、すぐにインロックを解決してほしい方には鍵屋がおすすめです。
JAFなどのロードサービスを使う
インロックはロードサービスでも解決可能です。JAFの会員やロードサービス付帯の自動車保険に加入していれば無料で鍵を開けてくれます。
無料かつ、インロック以外のトラブルにも対応しているからこそ、依頼が殺到し、順番が後になってしまう可能性があります。また、鍵のトラブルに特化しているわけではないので、鍵屋よりも早く開けることが難しいかもしれません。
そこまで急いでおらず、安価でインロックを解決したい方はロードサービスを使ってみてはいかがでしょうか。
119番に連絡して救急隊に助けてもらう
子供やペットなどが車内に閉じ込められ、命の危険にかかわる状態ならすぐに119番通報をして、救急隊に助けてもらいましょう。
基本的にピッキングで解錠している時間や技術がないので、窓ガラスを割って助けてもらうことになります。ガラスの修理台は高くなりますが、お金よりも命の方が大切です。
炎天下や極寒の日はいち早く119番通報をして、子供を救出しましょう。
車のインロックで鍵開けを行ってもらう時に必要なもの
車をインロックしてしまった時に業者を呼ぶとします。その時に必要となるのが身分証明書と車検証です。
依頼した人と車の持ち主が別人だった場合、盗難被害に遭いかねないので身分証と車検証が必要となっています。インロックの場合は両方とも社内に置いてあるので、鍵を開けてから確認することが多いです。
社用車の場合は、会社の車と確認できるもの、社員であることを証明できるものを用意しておくと解決までスムーズに行えます。
インロックが起こってしまう原因
インロックが起こってしまう主な原因は
- ・範囲外に鍵がある
・電池切れ
・誤作動
・電波障害
の4つです。
範囲外に鍵がある
最近はドアノブ付近にあるボタンを押したり、車から離れたりすることで鍵の操作を行います。鍵の操作ができるのは、ある一定の範囲に鍵がある時のみで、それ以外の場所だと反応しません。
車の中に鍵を置き、何らかの形で鍵が範囲外に移動してしまうと鍵の操作ができなくなるので、インロックが起こってしまいます。
また、車内に鍵があると認識されず、勝手に鍵がかかってしまうという現象も発生することがありますので、注意してください。
電池切れ
スマートキーの電池が切れかけていると、発信される電波が微弱になります。
電池切れだと電波を受信できず、受信範囲内にあったとしても反応しなくなったり、鍵が車内に無いと誤反応を起こしたりするため、インロックが起こるのです。
スマートキーのボタンを押しても反応しにくくなったり、鍵の操作が悪くなったりしたら、電池が消耗されていると考えた方が良いでしょう。
誤作動
車内に鍵がある状態で、何らかの誤作動によりロックがされてしまうとインロックが発生します。
何かをぶつけた拍子に鍵がかかってしまった、カバンの中でボタンが押されて施錠された、子どもに鍵を渡したら施錠してしまったなどがよくある例です。
電波障害
発電所や電波塔、パソコンなどによってスマートキーや車の電波が干渉され、鍵の操作ができなくなることがあります。
インロックを解決してもエンジンがかからないなどの症状があれば、車を移動したり、電波を発するものをオフにしたりしましょう。
インロックを起こさないための対策方法
二度とインロックを起こさないためにも、原因をしり、対策を行うことが大切です。
ここからはインロックを防ぐ対策を4つご紹介しますので、ぜひ行ってください。
スマートキーの電池はこまめに交換する
スマートキーの電池が無くなってくると、車と鍵の位置がうまく測れなくなり、鍵が操作できなくなります。
スマートキーの電池は1~2年と言われているため、年に一度は電池の交換を行いましょう。
スマートキーは常に持ち歩く
インロックを防ぐ一番の有効策は鍵を置きっぱなしにしないことです。
なので、車から離れる際は必ず鍵を持ちましょう。
そのためには、
- ・エンジンを切る
・鍵は必ずズボンのポケットに入れる
などの癖をつけておくことが大切です。
スペアキーを用意しておく
もしもに備えてスペアキーを用意しておくのも、インロックを防ぐのに有効な手段です。普段必ず持ち歩くもの、例えば財布などに入れておくと良いでしょう。
スマートキーは大きいため、財布に入れておくには邪魔という方は、メカニカルキーのみをスペアキーとして用意すると良いです。メカニカルキーなら小さいため、財布などに入れておきやすいと思います。
複製したメカニカルキーにはイモビライザー機能を付けず、ドアを開けるためだけにしておくと、車を盗まれる可能性を下げられます。
子供などと常に行動する
少しの時間だからといって、子供やペットを車の中に残しておくのは避けましょう。子供が誤って鍵をかけてしまう可能性がありますし、インロックになったら命に危険が及びます。
少しでも車から離れる際は、鍵を持つ、子供やペットと一緒に行動するようにしましょう。
また、子供が「鍵を持ちたい」と言ったら、メカニカルキーを外して、リモコン部分だけを渡すようにすると良いです。子供が誤ってリモコンを操作して、インロックが起こってしまった時でも、メカニカルキーで鍵が開けられるようにすることで不慮の事故を避けることができます。