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エレベーター操作盤の鍵を紛失した際の対処法と自分で鍵を開ける方法
エレベーター操作盤の鍵を紛失してしまうと、工事や点検の作業ができなくなる可能性があります。
そこで、エレベーター操作盤の鍵を紛失した際の対処法と、自分で鍵を開ける方法をご紹介します。
エレベーター操作盤の鍵紛失時の対処法
エレベーター操作盤の鍵を紛失した時の対処法として、自分でエレベーター操作盤の鍵を開ける方法があります。
しかし、自分でエレベーター操作盤の鍵を開けるのが難しい場合は、鍵屋に依頼しましょう。
エレベーター操作盤の鍵は2種類ある
エレベーター操作盤の鍵には、エースキーとシリンダーキーの2つのパターンがあります。
エースキー(八万ロック)は、丸い形をしており、自動販売機やバイクのチェーンロック等にも使われています。
シリンダーキーは、鍵がギザギザしたものや、まるい凹凸があるのが特徴です。
この2つのタイプの鍵は開け方が異なるため、鍵開けの方法をエースキーとシリンダーキーに分けてご紹介します。
自分でエレベーター操作盤の鍵を開ける前の注意点
まず、自分でエレベーターの操作盤を開ける前に、注意点を確認しておきましょう。
注意点は、下記の2つです。
- 1. エレベーター操作盤の鍵内部を傷つけると鍵が壊れてしまう
2. エレベーター操作盤の鍵を紛失したら鍵交換も検討しよう
エレベーター操作盤の鍵内部を傷つけると鍵が壊れてしまう
自分で操作盤を開ける方法の中には、鍵穴内部に負荷が掛かるものがあります。
鍵穴内部を傷つけてしまうと、鍵が壊れ使用できなくなる恐れがあるため、慎重に鍵開けを行ってください。
エレベーター操作盤の鍵を紛失したら鍵交換も検討しよう
エレベーター操作盤の鍵を紛失してしまったら、鍵を拾った第三者に操作盤を開けられてしまう可能性があります。
そのため、エレベーター操作盤の鍵を紛失した際は、セキュリティの面を考慮し、鍵交換を検討しましょう。
自分でエレベーター操作盤の鍵を開ける方法
自分でエレベーター操作盤の鍵を開ける方法は、鍵の種類によって異なるため、シリンダーキーの場合とエースキーの場合に分けてそれぞれ解説します。
エレベーター操作盤の鍵がエースキー(八万ロック)の場合
エレベーター操作盤の鍵がシリンダーキーの場合は、鍵開けの方法として、
・ハサミやマイナスドライバーで開ける方法
・電動ドリルで鍵を破壊して開ける方法
の3つがあります。
エースキーをピッキングで開ける
エースキーのピッキングは、難易度が高いですが、防犯性の低いものはヘアピンやクリップなどで開けることができます。
1ピックとテンションを作る
ヘアピンやクリップでテンションとピックを作ります。
テンションは、クリップを切って、エースキーの真ん中の部分にはまる間隔で鉄板に貼り付けます。この時の貼り付け方法は、作業中にクリップがズレなければ、何を使っても大丈夫です。(テープやはんだごて等)
ピックはヘアピンでピンを押すことができれば、ヘアピンを加工しなくても問題ないです。
2テンションをかける
テンションをエレベーター操作盤の鍵穴にかけます。この時、軽く回す方向に力を加えましょう。
3ピックでピンを押す
ピックでピンを押します。この時、テンションをしっかりかけていないとピンがすぐ戻るので気を付けましょう。
4鍵を回す(半分だけ回る)
ピンを押したら半分だけ鍵が回ります。
鍵が半分回ったら、ピンが元に戻りロックされます。
5もう一度ピックでピンを押す
ピンが元に戻ったので、もう一度ピックでピンを押します。
6鍵を回す
ピンを押して鍵をもう半分回すことができたら、開錠作業終了です。
電動ドリルで鍵を破壊する
電動ドリルを鍵穴の真ん中に押し当てて壊し、開錠する方法です。
鍵穴を一度壊してしまうと、その鍵は使えなくなるので、鍵交換も一緒に行うことをおすすめします。
また、電動ドリルを使い慣れてない方は、怪我をするリスクが高いので、試さないでください。
1電動ドリルを鍵穴に当てる
電動ドリルをエースキーの鍵穴に当てて、ドリルがずれないようにします。
2電動ドリルで鍵に穴をあけて開錠する
電動ドリルで鍵を掘り進んでいき、周りの部分に穴を広げていきます。
穴を掘り進め、鍵穴内のピンを取り出し、鍵を回すと開錠が可能です。
ピンが取り出せない場合やピンを取り出せても鍵が開かない場合は、電動ドリルで鍵を貫通させると開錠することができます。
エレベーター操作盤の鍵がシリンダーキーの場合
エレベーター操作盤の鍵がシリンダーキーの場合は、鍵開けの方法として、
・ピッキングで開ける方法
・ハサミやマイナスドライバーで開ける方法
・電動ドリルで鍵を破壊して開ける方法
の3つがあります。
シリンダーキーをピッキングで開ける
ピッキングで開ける方法では、ヘアピンやクリップなど身近にあるものでエレベーター操作盤の鍵を開けることができます。
ピッキングでの開錠は簡単ではないですが、安価な費用で鍵開けができるので試してみましょう。
1ピックとテンションを作る
まずは、ヘアピンなどを曲げて、ピックとテンションを作ります。
この時、ピックの先を少し折り曲げてくのがポイントです。
2鍵穴にテンションをかける
次に、テンションをエレベーター操作盤の鍵穴にかけます。テンションは回す方向に力を加えましょう。
3ピックでピンを押す
次に、ピックで鍵穴内部のピンを一本ずつ押していきます。
鍵穴内部を傷つけないように慎重に行ってください。
4鍵を回す
ピンが全て揃うと鍵を回すことができるので、少しずつ回してエレベーター操作盤の鍵を開けます。
ハサミやマイナスドライバーで開ける
ハサミなどを鍵穴の奥に入れて、ゆっくり回して開けます。
この時、手のケガや鍵穴の破損には十分に気をつけて作業を行って下さい。
1鍵穴にハサミやドライバーを入れる
ハサミもしくはマイナスドライバーを、できるだけ鍵穴の奥まで入れます。
この時、刃で手を切らないように気を付けて下さい。
2鍵穴をゆっくり回す
ハサミやマイナスドライバーをゆっくり回して、エレベーター操作盤の鍵を開けます。
無理やりハサミやドライバーを回すと、鍵穴内部が傷ついて鍵が壊れる恐れがあるため注意しましょう。
ハサミやドライバーで開く理由
エレベーター操作盤の鍵がハサミやドライバーで開く理由として、鍵穴内部のピンの配列が甘い作りになっていることがあります。
もしくは、経年劣化により鍵穴内部のピンがすり減って開きやすくなっていることが考えられます。
しかし、この方法は開錠できる確率が低い上に、鍵穴内部傷つきやすいので、開く気配がなければ別の方法を試すことをおすすめします。
電動ドリルで鍵を破壊する
電動ドリルで鍵穴の部分をくり抜いてエレベーター操作盤の鍵を開ける方法です。
鍵穴を壊した後は、既存の鍵は使えなくなるので、鍵交換も検討しましょう。
また、鍵の知識が無い、電動ドリルを使い慣れてないという方は、失敗や怪我などの恐れがあるため、この方法はあまりおすすめしません。
1鍵穴に電動ドリルを当てる
鍵穴に電動ドリルを当てます。この時、ドリルがずれないようにしっかり固定しましょう。
2電動ドリルで鍵穴をくり抜く
電動ドリルで鍵穴をくり抜きます。この時、金属片が目に入らないように気を付けて下さい。
詳しい破壊の仕方や原理はこちらを参考にしてください。
エレベーター操作盤の鍵を紛失した際は鍵のレスキューにお任せください
エレベーター操作盤の鍵を自分で開けることが難しい場合は、無理せず鍵屋に依頼しましょう。
鍵のレスキューでは、エレベーター操作盤の鍵開け、鍵交換、鍵作成にも対応できますので、エレベーター操作盤の鍵を紛失した場合は、お気軽にお電話ください。