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空き巣が下見する方法と対策について解説
「空き巣は下見をするって本当?」「これって空き巣の下見?」という疑問を持たれている方は多いです。
そこで、空き巣が下見する方法と対策について解説します。
下見の段階で空き巣に気付くことができれば、被害を未然に防げる可能性が高まるので、ぜひ押さえておきましょう。
空き巣が下見を行う手口
空き巣はどのように下見を行うのでしょうか?
当てはまるものがあれば、警戒を強めましょう。
家の周りをじっくり見る
家の防犯性や侵入経路、留守かどうかを確認するために家の周りをじっくり見てきます。家の方に視線を向けたり、立ち止まったりしている場合は下見の可能性が高いです。
時には家のすぐ近くや敷地内に侵入してくることもあります。公園など遠くから家を長時間観察していることもあるので、不審だと思ったらマークしておくと良いです。
インターホンを鳴らす
家の外側から留守かどうか判断できない場合は、インターホンを鳴らして反応を伺います。応答しない、玄関の方を見に来ないなどの反応が無ければ留守だと判断し、ターゲットにされるでしょう。
空き巣はインターホンを鳴らした後、すぐに隠れるので相対することは少ないです。もし、住人と対面した場合、訪問販売や業者を偽って対応してきますが、話を濁してすぐに帰る傾向にあります。
電話をする
家の固定電話に架電し、留守かどうか確認する手口です。家を見ただけでは留守かどうか判断できない時に使います。
電話番号と住所を知っていないとできない手口なので、使われる確率は比較的低いです。
電話に出てもすぐに切れるか、販売業者を装ってきます。
石をガラスに当てる
窓ガラスに石を投げ当て、その反応を伺う手口です。ガラスが割れると大きな音がするので、家の住人や近隣住民が確認しに来ますが、それがないと侵入しても誰にも気づかれない確信を持ちます。
この方法は気付かれるリスクが大きいのであまり行われませんので、侵入の決め手にするために使われやすいです。
インターネットでマップを見る
最近ではインターネットのマップを利用して下見を行う手口です。庭に草が生い茂っているような住宅をマップから見つけ、そこをターゲットとします。
他にも、昼間なのにシャッターや雨戸が閉まっている住宅など、留守にしがちな家が狙われやすいです。
侵入経路などを誰にも気づかれずに確認できる下見方法なので、空き巣にとってとても好都合となります。
空き巣が下見をする格好
空き巣は明らかに不審者のような恰好はせず、街に自然と溶け込むような恰好をして下見を行います。
では、どのような恰好をすることが多いのでしょうか?
スーツ
訪問販売や営業を装うためにスーツを着て下見を行うことがあります。営業先の家を探していたり、インターホンを鳴らしたりしても不自然ではありません。
ただ、訪問する気配がなく、カバンもペラペラで中身が入っていないなど不審な点も見受けられると思うので、その時は警戒を強めた方が良いです。
作業着
作業着を着て、工事や点検を行う業者に扮することもあります。作業着は市販のものを使うことが多いので、企業のロゴなどが入っていないことが多いです。
家を見たり、インターホンを鳴らしたりするのはもちろん、点検と偽って敷地内に侵入してくることもあるので、事前の日程調整が無い場合は警戒しましょう。
普段着
近辺に住んでいる人を装うために普段着で下見を行う空き巣犯もいます。ジョギング中や知人の家に来た人を装えば自然です。
また、公園で座っていても不自然ではないので、下見を行うのに有利な恰好となります。
犬の散歩
普段着での下見をさらに自然にするために、犬の散歩を行うことがあります。犬がいることでゆっくり歩いていても、立ち止まっていても不自然ではありません。
近所では見ない人や声をかけても返答が不審な場合は、警戒するようにしましょう。
空き巣が下見をした痕跡
空き巣は下見を行った痕跡を残すことがあります。
どのような痕跡なのか解説しますので、見つけ次第、警戒と対策に当たってください。
インターホンに不審者の履歴がある
インターホンの履歴に不審者が映っていたり、誰も映っていなかったりすると、下見が行われた可能性があります。
留守かどうか判断するために押された可能性が高いです。
- ・もう一度訪れた時のために顔を控えておく
・監視カメラでインターホンを押した様子を抑える
・施錠と窓の防犯対策を徹底する
ことを心がけてください。
ポストなどに目印が残っている
下見をした情報をポストやインターホンやポストなどに書きこむ空き巣もいます。例えば、M9~18というマーク(男性9~18時は留守)をポストに書いて、次回訪れた時に役立てる手口です。
マーキングは空き巣の下見以外にも、訪問販売員などが残すこともあります。どちらにせよ、残ったままにしておくと良いことはありません。
ゴミなどが置いてある
下見の時にゴミを置いていく空き巣もいます。単にゴミを捨てたのではなく、家の周辺に目を配っているかどうかを確認するために捨てることが多いです。
ゴミを放置したままにしておくと「家のことに無関心で防犯意識が低い」と見なされ、空き巣のターゲットにされてしまいます。
怪しい目印を見つけたら当社まで防犯対策のご相談をお待ちしております。
空き巣が下見で確認すること
空き巣は下見を行う際に、どのような点を確認するのでしょうか?
傾向を知ることで有効な対策につながります。
周辺環境
空き巣に入れる環境かどうかを下見で判断します。空き巣に入りやすい環境とは、犯行が気付かれにくく、すぐに逃げられる場所のことです。
- ・人通りがほとんどない
・近隣住民同士のつながりが薄い
・車や電車で逃げやすい
・死角が多い
・留守にしている住宅が多い
などに当てはまる場所なら下見から実行に移すと思います。
反対に、挨拶や会話など近隣住民同士のつながりが強く、防犯対策に努めている家が多いと実行に移す確率は低いです。
留守の時間帯
ターゲットとなる住宅街で、どの家がどの時間帯に留守にしているのかを下見で把握します。留守にしている時間帯が長く、周囲の家の留守にしていると狙われやすいです。
数回ほど下見をし、留守にしている時間帯やパターンを把握できたら、犯行に移ります。
防犯性
留守の家を把握したら、その家の防犯性を確認します。玄関に付いている鍵や窓ガラス、鍵がかかっていない場所などから侵入できるかどうか判断します。
防犯性が高く、簡単に侵入できないと判断した場合はターゲットから外すことが多いです。
侵入経路
防犯性的に侵入できると判断した場合、どこから侵入してどこから逃げるのかを下見で把握します。
一番侵入しやすく、一番逃げやすい場所を下見の時点で把握し、侵入方法までシミュレーションします。
すぐに侵入できて、犯行が気付かれずに済むことが分かったら、その家をターゲットにして実行に移すことが多いです。
空き巣が下見を行う時間帯
空き巣は実際に犯行に及ぶ、お昼から夕方にかけて下見を行うことが多いです。この時間帯は仕事で留守にしている家が多いため、空き巣が狙うのにうってつけとなっています。
車があるご家庭は、深夜帯に狙われることが多いので、その時間も警戒が必要です。
下見から実行までの期間
下見を行ってから侵入するまでの期間は、当日~数日間と言われています。
長期間下見をしても気づかれたら終わりですし、盗むものが少なければリスクしかありません。数回下見をしていけそうならすぐに行動に移すことが多いです。
特に、留守なのに鍵が開いている住宅があれば、すぐに侵入することもあります。
空き巣の下見と間違えやすい状況
空き巣の下見と間違えやすい状況があります。
100%空き巣の下見とも下見でないとも言えませんので、警戒は怠らないようにしてください。
訪問販売や勧誘
急に訪問販売や勧誘が家にやって来ることがあります。インターホンを鳴らしてから応答があるまでとどまることが多く、すぐに隠れたり立ち去ったりすることはあまりありません。
顔や身分がはっきりしているなら、空き巣の下見ではなく訪問販売などである確率が高いです。
訪問販売員もマーキングしていく可能性があるので、ポストやインターホンなどを確認しましょう。
部屋を間違える
近隣住民が部屋を間違えて、鍵を無理やり開けようとする場合があります。他には、近隣住民宅に行こうとした人が間違えて訪ねてくるというのも下見と間違えやすいです。
間違えた人や住宅を特定できたなら、後日その家に後日談などを聞きに行きましょう。本当に間違っていたなら安心ですし、下見だった場合は情報共有になります。
特定できない場合は、下見かもしれないと思って防犯対策に努めた方が良いです。
メーターなどの点検
水道やガスのメーター点検に訪れることがあります。契約しているガス会社や水道業者の社員が来るので、作業着にはロゴが記載してあることが多いです。
点検前に日時の指定などを行うので、急に来訪することは基本的にありません。漏水調査などで水道局の職員等が急に訪れることはありますが、事前の説明の証明書の提示などがあります。
証明書などが何もなく、急に点検を始めることがあれば、警戒した方が良いです。
空き巣が下見をしてきた時の対策
空き巣があなたの家を下見してきたら、どのような対策を講じれば良いでしょうか?
対策について解説します。
戸締りを強化する
空き巣は鍵のかかっていない場所から侵入することが多いです。ガラスを割るなどの手間がかからないので、空き巣にとって好条件となります。
家を留守にする時は、玄関はもちろん窓の鍵も必ずかけるようにしてください。それだけでも空き巣の侵入する時間や手間を増やすことができます。
玄関のU字ロックやチェーンロックも活用して家に入れる手間や時間をなるべくかけるようにしましょう。
補助錠で侵入経路を塞ぐ
防犯対策をしていない窓ガラスは簡単に、しかも静かに割ることができます。そのため、玄関や窓の鍵がかかっている場合、窓ガラスを割って侵入することが多いです。
なので、窓用の補助錠を付けて侵入しにくくしましょう。補助錠を外さないと窓が開かなくなるので、侵入に時間と手間をかけることができます。
鍵機能があれば、補助錠を外すことが非常に難しくなるので、侵入を防ぐことが可能です。
周りから犯行が見えやすいようにする
空き巣が侵入する様子を誰かが見ていれば警察に連絡をして、被害を最小限に抑えることができるかもしれません。
もし、植木などが目隠しとなっている場合は、それをきれいに手入れしましょう。そうすることで死角が減り、周囲から犯行の様子を見えやすくすることができます。
また、家の周りのゴミも掃除しましょう。そうすることで空き巣への警戒を強めていることを表示することができます。
挨拶や声掛けを徹底する
空き巣は声をかけられると犯行を諦めることがあります。そのため、近所で知らない人を見かけたり、不審な動きをしていたりする人を見た時は挨拶や声掛けを行いましょう。
また、近所付き合いも大切な防犯対策です。留守の時に家の様子を見てくれたり、不審者の情報を共有してくれたりします。
下見の目印を消す
空き巣が残していった下見の目印は消しておきましょう。ポストや表札、インターホンなど目に見える部分はもちろん、メーターなど見えにくい場所も確認してください。
訪問販売員が来た時もマーキングされている可能性があるので、怪しいと思ったら確認するようにしましょう。
留守であることを分からせない
留守でないと判断した時、空き巣は侵入を諦めることがあります。なので、留守かどうか家の外から判断できないようにすることが大切です。
- ・カーテンで家の中の様子を分からなくする
・テレビやラジオの音で家に人がいるかのように思わせる
・留守中はタイマー式の電気で人がいるように見せる
などの工夫を行いましょう。そうすればインターホンを鳴らされても居留守かもしれないと思わせることができるかもしれません。
監視カメラで証拠を集める
監視カメラで空き巣が下見をした証拠を集めましょう。空き巣の顔や特徴を記録できれば、近隣の方へも情報を共有することができます。
また、いざという時に警察へ証拠として提出することもできるので、集めておいて損はありません。
死角になりやすい場所、下見が多く行われている場所などに設置すると効果的です。
防犯カメラの取り付けも鍵のレスキューへご相談ください。
警察に相談する
下見が頻繁に行われている場合は警察に相談するのも1つの手です。防犯カメラの映像など証拠があれば、罪に問えるかもしれません。
何か起こってからでないと動けないこともあるので、違和感があれば防犯性を高めつつ、事件の証拠を集めておきましょう。
空き巣の下見を掴んで対策を徹底しよう
空き巣の下見について解説してきました。家を留守にしていると空き巣が下見を行ったことに気づきにくいです。そのため、近所の方から情報をもらったり、下見の痕跡があるか確認したりしてください。
下見の段階で「この家には侵入できなさそう」と思わせれば、空き巣被害に遭う確率を減らすことができます。常に防犯対策を行い、空き巣に対する抑止力を強化するようにしましょう。