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グレモン錠ってどんな鍵?
一般的にはあまり馴染みのない鍵の名前のグレモン錠、実は窓の鍵に使われている半月状の鍵もグレモン錠の一種ということをご存じですか?
このコラムでは窓の鍵にも使用されているグレモン錠についての解説や閉まりが悪いときの修理方法などをご紹介します!
グレモン錠のタイプについての解説
はじめにグレモン錠の鍵の種類から紹介します。
グレモン錠は幅が広いので自分の鍵がグレモン錠なのかお確かめください。
レバーハンドル式のグレモン錠
まずはレバーハンドル式のグレモン錠からです。
見た目はトイレのドアなどでも使用されている形のハンドルですが、グレモン錠の場合はハンドルに鍵がついています。
ハンドルが上がっているか下がっているかで鍵が施錠されているか判断できます。
引き寄せハンドル式のグレモン錠(クレセント錠)
窓の鍵などで使われているグレモン錠になります。
“クレセント錠”と名前が少し違いますが、グレモン錠の一種になります。
ちなみに、クレセントとは英語で半分の月という意味です。
アンティーク調のグレモン錠
ひねるタイプのグレモン錠というのもあります。
多くはアンティーク調のもので、つっかえ棒のような鍵が上下に動くことで鍵がかかります。
グレモン錠はどこで使われている?
グレモン錠はどこで使われているのでしょうか?
グレモン錠は意外なところで使われていることもあります。
防音室のグレモン錠
まずはレバーハンドルタイプのグレモン錠が最もよく使われるのがこの防音室です。
youtuberやゲームの実況者などが近隣住民とのトラブルを避けるためによく使用しています。
レコーディングルームのグレモン錠
レコーディングルームでもグレモン錠は使用されています。
歌手・声優のレコーディングに外部の音を入れないためのグレモン錠です。
窓の鍵もグレモン錠の一種
窓の鍵に使われていることの多いクレセント錠は、グレモン錠の一種です。
形が三日月(クレセント)なことからこの名前が付けられました。
窓から侵入するすきま風を防ぐために使われています。
天井点検口のグレモン錠
窓の鍵と同じような理由で使われているのが天井点検口に使われているグレモン錠です。
天井からのすきま風を防ぐために使われており、部屋の空調を一定に保つのに役立っています。
高圧受電設備(キュービクル)のグレモン錠
キュービクルとは、電力会社から送られてくる電気を変圧するための設備です。
多くは、ビルの屋上やショッピングモールの立体駐車場などで見かけることができます。
シンプルな造りで内蔵されている部品への影響が少ないという点から、グレモン錠・グレモン電子錠が使われています。
グレモン錠が閉まらない時の原因と修理方法
グレモン錠がしまらないときの修理方法をご紹介します。窓の鍵が閉まらない時・クレセント錠の修理方法はこちらでご紹介しています!
グレモン錠のドアノブ動きが悪い
グレモン錠は鍵穴があるタイプではないのでKURE5-56が使用できます。
ただし、鍵穴がついているものにはKURE5-56を使用することができません。
ドアノブの動きが悪いときのみこちらの方法がご使用できます。
グレモン錠の受け側(ストライク)が曲がっている
上手くかみ合わず、デッドボルトがストライクにぶつかってしまい徐々に劣化していくという事例を見かけることがあります。
この場合は元の正しい位置にストライクを戻す必要があるので、ペンチで曲げてなおすか、トンカチでたたいて戻すという手段が有効です。
グレモン錠の修理は難易度が高いので鍵屋に相談するのも一つの手段です。
グレモン錠のメリット・デメリット
グレモン錠のメリットとデメリットをご紹介します。
防音には最適なグレモン錠にも大きなデメリットがあります。
グレモン錠のメリット
まずは、メリットについてもご紹介します。密閉性に優れていることがグレモン錠の特徴です。
グレモン錠は音が漏れにくい
グレモン錠の一番の売りはやはり遮音性にあります。
窓の鍵ですらクレセント錠かどうかだけで音漏れの度合いが全然違います。
防音室を検討している人はぜひモデルルームなどで試してみてください。
頑丈なつくりのグレモン錠
扉が非常に分厚く作られていますので頑丈です。
ちょっとやそっとのことでは壊れないタフネスさがあります。
ただしその分重いというのがデメリットとして挙がってしまうのが難点ではあります。
グレモン錠は設置が簡単
他の一般的な鍵よりも設置が簡単です。
ラッチボルトが存在していない商品も多いので、単純に穴をあけてレバーハンドルを取り付けるだけで完成です。
グレモン錠のデメリット
デメリットについてもご紹介します。部屋の内側に設置するものが基本的に多いので防犯性というのはあまり高くありません。
防犯性はほとんどない
屋内への侵入を防ぐというよりは、建物の中に取り付けるという用途が多いので防犯性は高くはないです。
ですので、使うのであれば部屋の中で使うことをオススメします。
窓の鍵も一つだけだと防犯面に不安がある
グレモン錠の一種、クレセント錠ですがこちらも一つだけだと強盗の侵入を防ぎきれないこともあります。
窓にも二つ目の鍵取り付けられますので、ワンドアツーロックを基本としてしっかり戸締りをしましょう。
修理が難しい
性質上、使われているところが特殊なことが多く、修理が個人では難しいというのもグレモン錠の特徴です。
グレモン錠が壊れてしまったときは鍵屋に依頼するようにしましょう。