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- 失敗しない鍵屋の選び方とは?悪徳業者を見極める方法も解説
鍵屋の選び方を解説
インターネットで鍵屋を調べるとたくさんの業者が出てきます。適正価格で対応してくれる鍵屋が多いですが、中にはぼったくりを行う悪徳鍵屋も存在します。
そんなぼったくり鍵屋を選ばないためにも、鍵屋の選び方を学びましょう。そうすることで、あなたのトラブルを適切に解決してくれる鍵屋に出会えるはずです。
失敗しない鍵屋の選び方をしよう
まずは、ホームページに記載されている内容から、どのような鍵屋を選べば良いのか解説します。
現地までの距離が遠くないか
トラブルが起こった場所から距離が遠くない鍵屋を選びましょう。鍵屋の多くは、移動にかかった費用を出張費として請求します。
基本的に出張費は市区町村ごとに鍵屋が設定していることが多いです。鍵屋のある場所から遠いほど設定価格が高くなります。
また、現地へ到着する時間も長くなるので、なるべく近い鍵屋を選ぶのが良いでしょう。
営業時間はどれくらいか
鍵屋によって営業時間が異なるため、トラブルの起こった時間に適した鍵屋を選びましょう。特に、深夜や早朝などに営業していないことが多いので、電話をする前にしっかりと調べてください。
また、深夜の割増料金を設定している鍵屋もありますので、料金の欄や受付の際にしっかりと確認しましょう。
仲介業者ではないか
インターネット検索で出てくるサイトの中には、一見鍵屋のように見えて仲介や受付のみを行う業者が存在します。
紹介した業者から手数料をもらうことで利益を上げるビジネスモデルです。作業を行う鍵屋は手数料を払わなくてはいけないので、高額で作業しないと利益が出せない仕組みになっています。
余計な手数料で費用を高くしないためにも、加盟店や協力店などの記載があった際は注意しましょう。
会社概要がしっかりと記載されているか
会社概要がしっかりと明記されているかどうかも大切です。悪徳業者は架空の会社概要を利用します。
そのような業者に当たってしまうと、クレームを入れようにも音信不通になり、どうしようもできなくなってしまうのです。
会社概要に記載されている住所や電話番号が正しいかどうか調べてから依頼するようにしましょう。
実績などから分かる鍵屋の選び方
サイトを見て、悪徳ではない鍵屋を数件見つけたとします。
そこから、適切な対応をしてくれる業者を見つけるには実績などを参考にしてみると良いかも知れません。
累計作業実績
鍵屋を営業し始めてからどれくらいの作業を行ったのかが累計作業実績です。実績が多いほど、多くのお客様に長年選ばれていることになります。
会社が長く大きいほど実績が多くなる傾向にあるので、少ないからと言って悪い業者というわけではありません。
対応できる鍵の種類と技術力
鍵屋において、対応できる鍵の種類と技術力はとても大切です。技術力のない鍵屋は、技術が無いと鍵を壊してしまうので、交換費用も重なり、費用が高くなってしまうこともあります。
また、イモビライザー登録や合鍵作成など、道具や技術が必要な作業に対応できない鍵屋もありますので、依頼する際は注意しましょう。
在庫の豊富さ
鍵が壊れたら、新しい鍵に交換してすぐに使えるようにしたいですよね。そのためには、その鍵に適した在庫を持っていなければいけません。
在庫が少ない鍵屋だと、鍵交換を行うまでに時間がかかり、不安な状態で過ごすことになります。
すぐにトラブルを解決して安心した生活を送るためにも、在庫が豊富か、すぐに対応できるのかを確認しましょう。
企業などとの提携
鍵屋によっては、賃貸物件の管理会社などと業務提携をして、間接的にサービスを提供していることがあります。
提携業者が悪徳で技術力のない鍵屋だった場合、企業はもちろん、お客様にも害を与えてしまします。
そのため、企業は適切な鍵屋かどうかを見極めて提携していることが多いので、鍵屋を選ぶ判断材料の1つにしても良いでしょう。
メディア出演
テレビや雑誌などのメディアに出演しているかどうかも鍵屋を選ぶ基準の1つです。
放送業界で多く扱われているということは、ある一定の信頼を得ていると言っても良いでしょう。
作業時に判断できる鍵屋の選び方
インターネットだけではどうしても悪徳業者を完全に遮断することができません。
その場合は、現地へ到着してからの判断が必要です。適切な鍵屋はどのような対応を行うのか解説します。
作業前に見積もりを行う
現地へ到着したらすぐに作業を行わず、鍵の状態や依頼内容を確認して、見積もりを出します。提示した見積もりにお客様が納得するまで作業は行いません。
料金の言った言わないが無いように、しっかりと見積もりを行う業者は適切な業者と言えます。
少人数で訪れる
基本的に鍵開けや鍵交換に訪れるのは1人です。鍵の作業で、そこまで大掛かりな作業を行うのは少ないので、少人数で事足ります。
反対に大人数で来るのは、お客様にプレッシャーをかけてキャンセルをしにくくしたり、人件費をかけて費用を増やしたりするからです。
作業内容の割に人が多いと感じたら警戒しましょう。
お客様第一の対応
お客様の要望に適した形でトラブルを解決してくれる鍵屋は適切です。
例えば、鍵交換の場合、高価なものから安価なものまで様々な種類があります。高い鍵ばかりではなく、安価な鍵も紹介してくれる業者は信頼できるでしょう。
鍵交換だけでなく、鍵開けなどの場合も当てはまりますので、まずは要望を認定錠前技師に伝えてください。
余計な作業を行わない
適切な業者は、依頼された作業以外の作業は行いません。勝手に作業を行って後から請求となると、お客様とトラブルになってしまうからです。
ただし、鍵開けなどの作業後に防犯のアドバイスとして鍵交換を勧めることがあります。
これはお客様が空き巣などの被害に遭わないための考慮ですので、交換するしないは自由です。
支払い時に分かる鍵屋の選び方
作業前や作業中だけでなく、支払い後も鍵屋を選ぶ上で重要となります。
依頼前にホームページで確認できる部分もありますので、確認した上で依頼しましょう。
保証が付いている
鍵交換や鍵取付に保証が付いているかもしっかり確認してください。保証が無いと、不具合があっても、有料で対応してもらわなくてはいけません。
保証の有無で今後かかってくる費用が異なるので、依頼や作業前に一度確認し、作業後に再度保証について聞くようにしましょう。
領収書がしっかりとしている
買作業後に受け取る領収書にも注意が必要です。領収書に記載されている会社概要や特定商取引法上の表記、電話番号などが本当に存在するのか確認してください。
虚偽の記載がしてあると、クレームを入れようにもどこにもつながらない状態になってしまいます。
領収書をもらった際に、会社概要をホームページや名刺などと照らし合わせるようにしましょう。
費用が高くなりやすい例
請求された料金が高いからと言って、その鍵屋が悪徳業者とは限りません。鍵の作業の中にはどうしても高額になってしまう作業が存在します。
どのような作業が高くなるのか確認しましょう。
防犯性の高い鍵を解錠する
ピッキングやその他の解錠が難しい防犯性の高い鍵を解錠するとなると、費用が高くなってしまいます。
解錠に使う工具や技術、時間が必要になるので、どうしても費用を高くしなくてはいけません。
また、破壊解錠でしか開けられない場合、鍵交換を行う必要があるので、鍵開けと鍵交換の費用がかかってしまいます。
単価の高い鍵に交換する
鍵の種類は同じでも、製品によって防犯性が異なります。防犯性の高い製品であればあるほど、鍵本体の値段が高いです。
そのため、鍵交換と言っても、取り付ける鍵の種類によって金額に大きな差が出ます。
単に鍵交換という事例で見るのではなく、交換した鍵の種類で料金を見るのが良いでしょう。
イモビライザー付きの鍵を作成する
イモビライザーとは車やバイクに搭載されている防犯機能で、鍵と車のIDが一致していないと、エンジンが操作できません。
イモビライザー付きの鍵を作成するには、新たにイモビライザー登録を行う必要があります。
イモビライザー登録には特殊な道具や技術が必要になるので、通常の鍵作成よりも費用を高くしなくていけません。
悪徳な鍵屋の特徴
適切な鍵屋とは反対の悪質な鍵屋にはどのような特徴があるのでしょうか?
特徴を知っておくことで、悪徳な鍵屋だとすぐに気づくことができ、被害に遭う前に退散させることができます。
作業を勝手に行う
現地へ到着後、現場確認や見積もりを行わず、勝手に作業を始めるのは悪徳な鍵屋です。
そのままにしておくと、不要な知らない作業を加算されて、最終的に高額な請求をされてしまいます。
見積もりや説明もなく作業に取り掛かったら、すぐに作業を中止させましょう。
後から高額な請求をしてくる
悪徳な鍵屋は、最初に見積もりをしてから、追加作業をどんどん出してきて、最終的に高額請求を行う可能性があります。
また、最初に言っていた値段とは全く異なる値段を最終的に提示して、「そんなことは言っていない」の一点張りで貫くことも。
最初にもらった見積もりから変動はないか、値引きが見積もりに含まれているかなどを確認しましょう。
作業が雑で自社優先
鍵開けや鍵交換の要望を聞かず、破壊解錠や高額な鍵交換を行う業者には気を付けましょう。お客様のことは考えず、自社の利益のみを考える鍵屋です。
また、作業が雑な業者にも注意しましょう。鍵修理などを依頼させてお金を取ろうとする可能性があります。
取り付け後に鍵をしっかりと確認し、違和感があればその場で修理してもらいましょう。
アフターサービスが悪い
悪徳業者は鍵交換に対して保証を行っていないことが多いです。先ほど紹介したように、作業を依頼させてお金を取るため、保証を無しにしています。
保証があったとしてもすぐに対応できないなど、アフターサービスが悪い鍵屋もいるので、あらかじめ保証内容や対応速度などを確認しましょう。
電話がつながらない
悪徳な鍵屋は、リピーターよりも1人のお客様からなるべく高い金額を奪い取ることを考えています。そのため、作業後に音信不通となることも多いです。
トラブルに発展しそうだと思ったら、鍵屋が帰る前に領収書やホームページに記載されている番号に電話をし、つながるかどうか確認しましょう。また、逃げられる前に機関などに報告するのもありです。
失敗しない鍵屋の選び方をしよう
鍵のトラブルが起こってしまうと、どうしても焦りが生じ、冷静な判断ができなくなります。そこに付け込んで悪徳な鍵屋が高額請求を行ってくるので注意が必要です。
鍵屋選びに失敗しないためにも、今回紹介した選び方を実践して、適切な業者を探してみてください。