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ガレージの防犯対策は大丈夫?
車・バイクなどの愛車を守るために設置されているガレージ。
絶対に安全だろうと思っていたら、ガレージをこじ開けられて盗まれたというケースもあるようです。
今回はガレージの防犯対策についてご紹介いたします。
車を盗難する手口と防犯対策
窃盗団のレベルが上がってきており、今では車を盗むのに1分前後で行えるそうです。
ガレージがある家を狙う窃盗団は多くはないですが、どのような手段が使われているのかをご紹介します。
リレーアタック
スマートキーの普及に伴い、2018年頃から日本でも被害が多く確認されるようになりました。
スマートキーから発せられている微弱な電波を拾い増幅させて、無理矢理解錠するのがリレーアタックの手口です。
コードグラバー
2020年頃から出始めた手口です。
コードグラバーとは、本来はスマートキーの複製に使用するのが目的の特殊なコードでした。
これを悪用して、車の所有者が「鍵を開ける」「鍵を閉める」動作の時に電波を読み取り、コードを複製します。
あとは、車の所有者の離れた隙に車を盗難するという恐ろしい手段です。
リレーアタックとは異なり、車の電波は施錠時に嫌でも出てしまうので節電モードにしても意味はありません。
物理的に、タイヤロックやハンドルロックを設置しましょう。
CANインベーダー
2021年から目立ち始めてきた手口で、「キャンインベーダー」と言います。
車のフロント部分をこじ開けそこから車の通信システムの配線を引っ張り出します。
特殊な道具とつなぐと開錠することができエンジンもかかります。
ランドクルーザープラドが狙われる傾向にあり、埼玉県では2021年で170台以上も被害にあったようです。
防犯手段としては、コードグラバーと同じく、物理的に車を防御するしかありません。ハンドルロックなどで対応しましょう。
ガレージを開ける手口について
ガレージは車・バイクを守る立派な防犯対策です。
ですが、それらを破ってでも車・バイクを盗もうとする人たちがいるのも、また事実。
どのようにガレージを開けるのか一例を紹介します
シャッターの鍵をピッキング
最近ではディンプルキータイプのガレージも出てきましたが、少し古いシャッターですと、ピッキングで開けられる危険性があります。
またピッキングではなくハサミなどをねじ込み無理矢理回すという手段もあるので、ギザギザしたガレージの鍵を使用している人は意が必要です。
シャッターを無理矢理こじ開ける
手動シャッターでよくある事例です。
バールなどを隙間に挟み、テコの原理を利用してシャッターを無理矢理こじ開けます。
手動シャッターは最大でも0.8mmの厚みしかないので、狙われるケースが多いようです。
補助鍵の取り付けや、電動シャッターへの切り替えも検討しましょう。
持ち手を破壊して開ける
持ち手の部分を鈍器で破壊して、そこから手を突っ込み鍵を開けるという手口です。
持ち手はプラスチック製のことがあり、プラスチックの脆弱性を突かれるというケースです。
持ち手をアルミなどの金属に変えることで持ち手の破壊を防ぐことができます。
ガレージに設置できる防犯グッズ
ガレージの防犯対策について解説していきます。
元々あるガレージにさらに防犯対策グッズを取り付けて、より頑丈なガレージにしましょう。
補助鍵を取りつける
主に手動シャッターに対しての防犯対策です。
ワンドアツーロックは鍵業界では鉄則ですが、ガレージにもツーロックをかけましょう。
などが有効です。
鍵が2つ付いているだけで、窃盗犯は嫌がります。
また、入り口の扉にも設置するとより強固になります。
ガレージの窓に防犯フィルム
窓付きのガレージを使用している方は窓にも気を配りましょう。
窓から侵入されると、シャッターの鍵がかかっていても内側から開けることができます。
防犯フィルムを貼ることで窓が割られるのを防いでくれます。
シャッターの持ち手を金属に変える
シャッターの持ち手の部分を壊して鍵を開けるという手段を防ぐためです。
また、雨風にさらされているガレージのシャッターは、経年劣化で脆くなってしまいます。
取り換えるときはアルミなどの錆にくい部品を使うといいでしょう。
人感センサー・センサーライト
人が通りかかると自動でライトが点灯する仕組みです。
明るいところで怪しい動きをしたいと思う窃盗犯は、多くはないでしょうから有効な対策手段になります。
防犯アラーム
空間センサーアラームと呼ばれることもあります。
ガレージから出るときにスイッチをONにして、もしONのときに外部からの侵入者を検したら大きな音がなります。
音の大きさは商品によって異なりますが、窃盗犯にとって音が鳴り響く中で作業をするのはリスクしかありません。
非常に強力な防犯対策になります。
防犯カメラ
愛知県刈谷市2018年の調べによると、防犯カメラがあるだけで、窃盗犯は近づきたくないというデータが出ています。
仮に、盗まれてしまったとしても警察にデータを提出することで、車が見つかる確率もあがります。
また、防犯カメラはダミーでも十分な効果があります。
最近のダミーの防犯カメラは乾電池で、赤いランプが点灯し実際に録画しているかのような雰囲気を出せる商品もあります。
防犯対策も鍵のレスキューにお任せください
日ごろからできる車の防犯対策
日ごろからできる防犯対策についてもご紹介いたします。
防犯対策は多いに越したことはありません。
SNSにガレージ・車を載せない
SNS特にTwitterやInstagram等で愛車自慢のような投稿が流れてきますがあれはかなり危険です。 誰が見ているかわからないSNSで自分の車を晒すなど「どうぞ盗んでください」と言っているようなものです。
どうしても載せるのであれば鍵垢にする・ナンバーを隠す・背景を近所にしないなど対策をしっかり講じましょう。
車にも対策をする
車本体にもしっかり防犯対策をしましょう。
コードグラバーやCANインベーダーには物理的な防犯対策が効果的です。
ハンドルロック
ハンドルロックは簡単には車を動かせないということで、犯行を思いとどまらせる効果が期待できます。
ただし、サンダーなどで金属であっても切断できてしまいます。
実際に切断されて盗難されたケースもありますので、注意が必要です。
タイヤロック
タイヤロックもハンドルロックと同じく、犯行を思いとどまらせる効果が期待できます。
ただし、馬力の高い車ですと無理矢理発信してタイヤロックを外すことができるのでこちらも過信は禁物です。
スマートキーを電波から遮断
自宅にガレージがあるということは、スマートキーもその家にあるということ。
家に鍵を置くときは節電モードにして、缶ケース・電波遮断BOXなどに入れてリレーアタックの脅威から守りましょう。
車・バイクをもしガレージから盗まれてしまったら?
真っ先に警察に連絡してください。この行動が早ければ早いほど見つかる確率は上がります。
探してもらうには、盗難被害届を提出する必要があります。
盗難被害届には
自動車登録番号、自動車車体番号、自動車の特徴、所有者及び使用者の氏名、盗難にあった年月日時・場所などが必要です。
車検の更新のタイミングなどで、コピーを取っておきましょう。