本日の現場は大阪は浪速区難波にあるマンションにて。〝鍵がいきなり使えなくなった〟と。いきなり使えなくなったとはどういう意味だ?と真意を確かめるため、現場にて依頼主に聞いてみると…
・今日の朝、家を出るときまではちゃんと閉められたし使えていた・買い物から帰宅して鍵を開けようとしたら開かない・差し込むまではできるのに鍵が思うように動かない
と。依頼主にとっては突然の悲劇ですね。ただ鍵屋としては、この状況は依頼の中でもよくあるトラブル事例です。朝まで使えていたのに…昨日までは普通だったのに…突然鍵が使えなくなるなんてことあるんですか?と聞かれることもありますが、正直申しますと、このようなことは珍しいことではありません。
鍵にも寿命がありますし、何より日頃の開け閉めでシリンダー内の状態が劣化していることが考えられます。そのため、こういった依頼時には扉を開けた後、シリンダー内の状態確認をさせていただきます。
第一に鍵メーカー・種類を確認
今回の難波でのマンション鍵は、GOALケースにシリンダーはWESTディンプルのLX。GOALにありがちな片側に寄ったサムターンでした。
またこのとき、鍵穴の動きを見させていただくと、鍵が回らない原因がシリンダー内部にあるピンのズレではないかなと、ピン故障の疑いが…とはいえ、シリンダーを細かく見てみないことには分かりませんので、一先ず開錠用工具を使って、扉を開けていきます。分解にて原因を探っていった結果…
・シリンダー内部のピンがズレている ・鍵自体の劣化 ・内部の汚れ
以上、3点が鍵が開けられない原因を作っていたことが分かりました。ピンのズレだけでなく、鍵本体に寿命がきていたのかもしれません。依頼主に聞いてみても、こちらの鍵を使用して5年くらいとのこと。ちょうど金属疲労が起こる時期でもありますし、この鍵を使い続けていくと、また今回のように鍵が回りにくくなったなどの突然のトラブルに見舞われることになるかもしれません。
依頼主には早めの鍵交換をお勧めし、現場を後にしました。