本日は住宅開錠ということで広島市安佐南区伴へ行ってきました。がしかし…現場に到着後、なぜかお客様が家の中からお出迎え。あれ?住宅開錠の依頼のはずじゃ…?話を伺うと、お客様帰宅後、鍵をさしても回らない⇒私たち鍵屋に依頼の電話をしながらも、ずっとカチャカチャといじる⇒最後に馬鹿力を込めて回したらなんとか開いた …と。
ただ…力づくで鍵を入れ回したからでしょう、今度は鍵が抜けなくなったので、このまま修理をしてほしいという事でした。無理に鍵を開けようとした結果、鍵が抜けなくなってしまったという、鍵抜きトラブルで一番多い原因理由…
鍵はアルファのTA-F 握り玉
鍵の状態を確認してみるも、しっかりキーが噛みこまれてる。これは分解しないと抜けそうにもない。しかも、このお客様の鍵であるアルファのTA-Fは、分解することを想定されてない造り。つまりは、分解して部品を剥がしたりすると、部品に歪みが出たり、最悪は元のスムーズな鍵の動作に戻ることが出来なくなる。
この事をお客様に説明すると、“それじゃあ…”と新しい鍵へ交換することに。予算的なものも含め、INAHHOのユニバーサルドアノブ55に決定しました。
しかし、交換作業へ移ったはいいものの…なぜか一番細いスピンドルでもケースに通らない!なんで?と思いつつも、入らなければ削ればOKということで、ヤスリで地道に削っていきました。本当はグラインダーを使いたかったのですが、深夜の作業・住宅街での作業ということで地道な手作業でコツコツと。ようやくスピンドルを大体削り終えたところで、最終動チェック。ラッチの動きもあまり良くなかったのか、結局ケースも取り出し、洗浄・注油で完了です。
最後に今後の対策をお話しさせてただきます。お客様いわく 『ずっと鍵の動きは悪いままだったんですよね!』 とおっしゃっていたので、次回は改めて、ケースの修理か交換をお願いしますということになりました。イレギュラーな作業が満載の現場でした。