戸建、マンション、アパートと玄関扉には〝ドアガード〟というものが設置されています。これはドアチェーンの代わりで、棒状のものをドアと直角向きにし、ドアを半開きにしかさせないための防犯用品です。宅配、セールスマンなどの突然の来訪者用に作られたと言われています。
ドアを全開にする必要がないので、防犯面で考えても少しばかりは気持ち的にも安心する製品かなと思います。ただこのドアガードも、長年使用していると鍵と同じで使い勝手が悪くなってきます。
長く使用していると、どんな不調が出てくるのか?
ドアガードは90度に回転させて(棒をパタッとたたみ引っかける感じ)施錠するのですが、この棒状の付け根あたりに緩みが生じて、簡単に回転してしまうという不調が出てきます。勝手に回転してしまうということは、ドアを勢いよく閉めたり・開けたりしていると、その反動で自然に施錠されてしまうのです。こうなると大変。ドアを閉めただけなのに、ドアガードが勝手にかかってしまうため、中に入ることが出来なくなってしまいます。
今回の作業法としては、ドアを半開きにした状態からスタートします。この状態からドアガードを解錠するまで10分かかりません。ドアガード専用のひも状工具を使って、ドアの隙間からドアガードに引っかけていきます。ひも状の工具をドアガードに引っかけた後は、工具を横にスライドさせるとドアガードも90度横に引っ張られるのでロックが解除されます。
※ドアガードの緩みは、大半が根本部分にあるクリックボール(ネジのような箇所)が緩んでいる・破損していることが原因です。またその周辺部分のバネやC型リングが破断すると、正常に動かなくなることもあります。開閉時に、ドアガードがカパカパする・かパチンパチンと動いてしまうなど、正常な引っかかりを感じない場合は、消耗からの劣化故障であると思ってください※
(現場写真:荒川区南千住でのドアガード開錠)