本日は、シリンダー鍵以外で、扉開閉と密接に繋がっている、ある部分について書いていきます。扉開閉と密接に繋がっている〝ある部分〟とは?
蝶番が大きく関係しています
蝶番とは扉についているこの部分↑(写真 足立区足立小台マンション) 開き戸や開き蓋などの扉を支え、スムーズに開閉できるようにする部品のことを蝶番(ちょうつがい)といいます。作業員によっては丁番(ちょうばん)と呼ぶこともありますね。シリンダー鍵と同じで、この蝶番にもいくつか種類があり、・旗蝶番…取り付け側と扉側が上下に分かれているもの ・抜き蝶番…軸が分割され、扉を取り外せるもの ・裏蝶番…制御盤に使われるもの ・なつめ蝶番…装飾蝶番 ・自由蝶番…両方向に動く蝶番 ・グラビティヒンジ…扉を開けると螺旋錠に上がり、自重で自動的に閉まるようにしたもの などなど、扉や建物の種類によって取り付けられる蝶番も変わってきます。
ちなみに、今回写真で載せている足立小台での蝶番は、旗蝶番というマンションなどで多く設置されている蝶番になります。旗丁番は2管でできていて、重い鉄製の扉に使われることが多いです。そして、この足立小台では何故、蝶番調整をしないといけなかったのか?何故、蝶番によって不具合が起きたのか?ですよね。
「ドアが開きにくい」「いつか開かなくなりそうで怖い」というお客様からの依頼でした。シリンダー鍵を見る限り、鍵自体に問題が起きているわけではなかったので、蝶番と扉自体の取り付けを見てみることに…蝶番と扉を見たところ。蝶番のゆがみが影響していました。蝶番に歪みが原因で、扉と扉枠が引っかかりが生じていたようです。扉と扉が引っかかるということで、扉の開閉が重くなってたのでしょう…歪んだ蝶番を使ったままでいたら、引っかかった扉が完全に開けられなくなっていた可能性も0ではありません。すぐに蝶番調整をし、開閉がスムーズにできるように修理しておきました。
(東京本社 高木)