本日は年々増える不正開錠による侵入手口について書いていきたいと思います。〝侵入手口〟と聞くと、多くの皆さんがピッキングによる不正開錠と答えます。もちろん、ピッキングも立派な不正開錠です。皆さんもご存知のピッキングとは、ピック・テンションといわれる耳かきのような形状の金属棒を鍵穴に差し込んで開錠する手口のことをいいます。
本来ピッキングは鍵業者が用いる開錠法
しかし今では通信販売などで、ピッキング専用の工具が鍵業者でなくても簡単に手に入ってしまう時代。また専用工具を用いた開錠マニュアルなども販売されていますから、ピッキング対策のなされていない鍵は、プロでなくとも簡単に開けられてしまいます。また、侵入手口はピッキングだけに限りません。
★ サムターン回し解錠 …ドリルなどを用いて扉に穴を開け、金属棒を差し込むなどし内側のつまみを回して不正開錠する手口 ★ ガラス破り …ドライバー・ガムテープを使って窓ガラスを割って、クレセント錠を開ける手口 ★ ドア錠破り …玄関扉の隙間をバールなどで破壊する手口 ★ 合い鍵による侵入 …植木鉢やポストに隠し入れてある合いカギや、複製した合い鍵を使って侵入する手口 等。この他にもまだまだたくさんの侵入手口が存在しています。
最も怖い手法が
最後にあげた合い鍵による侵入です。サムターン回しや、ガラス破りなどは売られている防犯グッズである程度までは防ぐことができますが、合い鍵による侵入は、鍵を持つ者も細心の注意が必要なのです。
当社では鍵の複製依頼時には必ず身分を証明できるものを見せていただくので、他者に勝手に鍵を作るということはありませんが、気付かぬうちに鍵穴から合い鍵を作られてしまうケースも少なくありません。今では複製が極めて困難なカギも販売されています。金属製の鍵ではなく、指紋認証で開けるタイプのもの、カードキーで開けるもの、等、徹底的な防犯策がとられた鍵があります。
現在、ご自宅に設置されてあるカギがどれだけの侵入手口を防いでくれる鍵なのか?今一度、鍵の見直しをお願い致します。