本日は名古屋市西区浅間からお送りしています。こちらの現場での作業物は【壊れたサッシ】。ドアノブをまわしてもドアが開けられない状況になってしまった様子でした。
ドアノブの空回りからの開錠不可
現場についてサッシのドアノブ状態を確認させてもらったのですが、見事な空回りっぷりです。まるで恋愛をしているときの自分の空回りっぷりを見ているようでした。このようにドアノブ錠が空回りしてしまうときに考えられる5つのことがあります。
1、ケース故障 2、ラッチボルトが動作していない 3、ドアクローザーの劣化 4、ケースのカム折れ 5、ケース固定のネジ故障 これら1~5の原因を見ると、ドアノブ錠の空回りには持っている側の鍵に問題があるわけではないのが分かります。つまりドアノブ錠の空回りトラブルは、鍵本体(シリンダー)の不調・故障で起こるトラブルということなのです。持ち手の鍵を失くした訳でもなく、折れてる訳でもないのに扉を開けられないのはなんとももどかしい状況だと思います。ここで上記全ての原因を未然に防ぐ対処法として共通しているのが…
〝こまめなシリンダー洗浄と点検〟
ケース故障も、ラッチボル動作も日頃からまめに点検をしていれば些細な不調にも気付きます。また多くのドアノブ錠で目立つのが異物の蓄積。シリンダー内で付着したホコリ・ごみ・市販されている潤滑剤などが蓄積されていき、劣化を早めてしまっているケースが多いです。劣化を進行させないためにも、こまめなシリンダー洗浄も重要になってくるのです。
サッシ・勝手口・トイレ・お風呂場などに設置されているドアノブ錠は、小さな不調くらいでは放置されやすい部分の鍵かと思いますが、開かなくなってしまってからでは遅い部分の鍵でもあり、特にトイレやお風呂場で閉じ込められてしまうトラブル依頼も、当社には寄せられていますので気をつけていただきたいです。
そしてそして、本日の写真でのサッシは1~5、どの原因で空回りしてしまっているのかというと…1と2です。ケース故障によりラッチボルトの動作もされていない状態でした。ケース故障ということで、ピッキング等での開錠は不可。そのため今回はケース破錠をして開錠し、新しいケースを取り付けさせていただきました。ケースの壊れ方や、使用年数によって修理するのかできるのかが決まってきます。
今回の場合は使用年数も十年単位でしたので
先々使用し続けることも考えて、壊れたケースを修理するのではなく新しいケースの取付を勧めさせていただきました。過去に福岡市などでは女性がドアノブの故障で13時間トイレに閉じ込められるといった時案も報告されています。
※今回のお客さんからは空回りトラブルでしたが、ドアノブがガタガタしている・ゆるい感じがするなど、少しでも違和感を感じた場合には要注意です。恐らくシリンダーの内部で、一部の部品(ネジなど)が支えているだけの危険な状態であると思われます!※~特に当社では、お年寄りや小さなお子様がおられる家庭へ『鍵交換』『シリンダー洗浄』『鍵点検』を積極的に呼びかけています~