名古屋市西区比良のマンションから電話が入ったのは昨夜0時過ぎ…依頼主は仕事終わりの30代男性からです。仕事からクタクタで帰宅し、いつも通りに鍵をさして家に入ろうとすると……バキッ!〝え…〟と手元の鍵を見たそうです。嫌な予感は的中。手元の鍵の先端がない…と。
こうした鍵折れトラブルでは
抜けなくなった鍵の先端をすぐにシリンダーから取り出していきます。鍵折れトラブルは今までにも作業してきましたが、比良マンションでの鍵折れは稀にみる折れ方…というのも鍵の根本から思い切り折れています。
シリンダーから折れた鍵が飛び出てるので、一見手で引っ張れば取り出せそうにも見えます。しかしシリンダー内はピンやタンブラーなど多くの部品の凸凹で構造されています。そのため一度入りこんでしまった鍵を力ずくで引っ張っても抜けません。
鍵穴から直接引き抜いてみようにも、シリンダー内のタンブラーが障害になり頑なな状態。
素早く正確に解決するためには
シリンダー分解が必要です。シリンダーを玄関扉から取り外し、さらにそこからシリンダー内のピンなどの部品を1つずつ分解していきます。分解と聞くと一番面倒な作業にも聞こえますが、この方法ならシリンダー内の状態(万一故障していた場合など)も見れるため、ベストな方法になります。
分解したシリンダーの断面から、折れた鍵の先端をペンチで引っ張り出して鍵抜き作業は終了です。1つずつ分解した部品を元通りにし、玄関扉へ取り付け直していきます。
カギ抜き関連のトラブル時は手元のカギに問題があるケースか?シリンダー内に問題があるケースか?の原因によって作業工程も変わってきます。そのため、自分の判断・自己流でカギを引き抜こうとすることだけは避けてください。(特に接着剤で引き抜こうとする等)
作業員 中山