高松支社の森安です。
昨日は高松市讃岐牟礼駅近くへスズキのレッツフォーのメットイン開錠へ駆けつけました。
運良く、この現場の前に古高松南駅近くで作業をしていたので、志度街道をそのまま真っすぐで到着!お客さんも「電話してから早いですね!」と驚かれてました。
正直、前の現場や待機場所が近い場合でベストタイミング・ベストポジションが運良く揃うと5分到着!なんてことも有り得ます。
で、本日の依頼物。
問題のスズキのレッツフォーのがこちら。
原付といったら、今はスズキのレッツフォーかホンダのトゥデイが人気なのでしょうか?
バイク鍵トラブルでも、この2つの車種からよく依頼がきます!
スズキのレッツフォーの鍵穴には、いたずら・盗難防止のためにシャッターがついています!
まずメットイントラブルということで依頼を受けたため、用意した対処策は二通り!
一つ目は、鍵を新しく作ってシートを開ける方法(鍵を失くした場合)
二つ目は、ピッキングのみで開ける方法(スペアキーまたはメットインに確実に鍵がある場合)
そこでお客さんである男子大学生の話を聞いてみると、〝メットインの中に鍵が入っているかも…?〟ととてもあやふやな状態……。
〝メットインに入ってなければ鍵を失くしたんだと思います〟ということだったので、万が一メットインに鍵が入ってなかったことを考えて、開錠方法は一つ目の鍵を新しく作って開ける方法で決定です。
ラッキーなことに防犯装置であるシャッターは開いていたので、すぐに鍵製作に入れる状態!
(※本来は防犯のためのシャッターなので開けっぱなしの人は閉める癖をつけましょう)
まずは鍵穴から段差解読をしていきます。
レッツフォーの鍵は5ピンとよくあるタイプのものなので、段差を読んだあとの細かい鍵の成形はこの機械での作業になります。
この機械が凄いんです!
作る鍵の種類(玄関・車・バイクなど)を選んで、メーカー(バイクならホンダやスズキなど)を選んで、さっき読んだ段差などその鍵の構造情報をタッチパネルで入れていくと、ブランクキーをカットから刻みまで自動で作ってくれます。
鍵屋ならこの機械を使わなくても手で地道にカットして、やすりで削ってって方法でも作れますが、かかる時間が違います!
急なトラブルで急いでいるお客さんは、できるだけ作業時間を短縮してほしい!ってのが本音だと思いますし、正確な段差さえ私たちが把握すればあとはこの機械が超特急で鍵を作りだします。
MIRACLE A9 グッジョブ
・ほとんど機械が作ってるようなもんじゃん
・鍵屋呼ばなくてもこの機械さえあれば自分で作れるじゃん
・要は機械任せってことね
↑
完全否定はできませんが、機械に鍵の情報を入れるまでが難しい専門作業なんです。
重要な工程は<鍵穴から段差を読むところ>
鍵穴の中はいくつも段差でピンが存在しています。5ピンのものもあれば、7ピンのものもあり、高いピンの後ろに低いピンが隠れていたりもあるため、専用の工具で専門の知識をもったものでないと機械で作るという最終工程までたどり着けないと思います。
少しでも段差を読み間違えると、メットインは開けられるけどエンジンはかからない!なんてこともざらにありますからね…
そうなると完璧な鍵製作ができたとは言えませんから、1からやり直し!
お客さんから見れば、段差を読んでる姿は地味な作業に見えると思いますが、一発でメットイン&エンジン始動ができるよう鍵を作るのは結構一苦労な作業なんです…
いつもの感覚でやっても、稀にピンが通常とは違うものもあるので、作ったことのあるバイク鍵でも念には念をで読んでます!!(キーマシーンに既存でデータがあっても、一回自分の目で確かめる位慎重)
その甲斐あって、昨日のスズキのレッツフォーの鍵も一発で製作完了でした!
最後に余談ではありますが、メットインの開錠後に鍵があるかの確認をしてもらった結果…
やっぱりありませんでした。。。
男子大学生も「どっかで落としたっぽいですね…」と。
ピッキング開錠じゃなく、鍵製作をしての開錠で良かったです!