名古屋支社の西川です。
今日は名古屋市千種区本山の住宅で金庫開錠をしてきました。開錠作業した金庫はこちら。
エイコーの金庫です。
この形・大きさは家庭用金庫といわれるタイプ。また写真の金庫は耐火性能といって、火災発生の0℃から加熱し1時間後には927℃に達するところ、金庫内は177℃以下に保たれるという、火災を想定した試験がしっかりと行われています。
オフィスなどに置かれている金庫と比べて、大きさ・重さもコンパクトなので住宅内でよく見かける金庫です。
金庫メーカーと仕様をお話したところで本題。
このお客さんはどうして金庫を開けられなくなってしまったのか?というと…(依頼地 千種区本山)
〝ダイヤル部分の鍵も固くなってしまった〟〝差すカギも何処かに失くしてしまった〟というわけです。
一枚目、二枚目の写真を見ても分かるように、長い間ダイヤル部分が使われてない様子。テープでぐるぐるっと使えないようにとめられていますね!プラスして、差すタイプのシリンダーカギも無いということだったので、開錠方法はピッキング方法で決定しました。
金庫用の開錠工具であるピックを駆使しながらピッキングを開始していきます。ピックという針に似ている工具で、金庫シリンダー内のネジをカチャカチャっと調整していくだけで簡単に開けられます。
(開錠後の写真が撮り忘れてしまいました…)
…シリンダーのドアップ写真です。
とここで、シリンダー+ダイヤル式金庫を使っているご家庭へ!!
今日のお客さん宅のように、皆さんのご自宅に眠っている金庫はダイヤル部分をテープ等で固定してはいませんか?
ダイヤル部分で開けるのが面倒で、シリンダーのみで開閉しているという方、中でも使わないダイヤル部分をテープで固定しているという家庭が多いです!
でも…テープ固定には意外な落とし穴があるんですね…実は使わなくなったダイヤル部分をテープで固定してしまうと、テープが劣化してはがれたテープが勝手に回ってしまうなどのトラブルに繋がるんです!
また暗証番号のまま固定している家庭がほとんどだと思いますが、この状態では〝ダイヤル番号を貼りだしている状態と同じ〟つまり、防犯上凄く危険なんです!!
シリンダー部分をピッキングしてしまえば、金庫が簡単に開けられてしまう危険性があるのです。
もちろん空き巣などに狙われたときの話ではありますが、ダイヤル暗号も分からなくなってしまったという方は、ダイヤル番号解読の依頼も出すことをお勧めしています。
開かずの金庫を今後もそのまま使用されるのであれば、シリンダー開錠だけでなくダイヤル番号をしっかり把握し、番号保管をしておくことも大切なこと。
今回のお客さんは幸いにもシリンダーだけがない状態、ダイヤル番号は分かっているとのことだったので、ピッキング開錠のみで作業が完了しましたが、ご自宅で金庫を使用されている方は上で話した内容に気をつけていただきたいと思います。